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スティーヴ・ファイナル著『戦場の掟』伏見威蕃訳 伊藤力司 |
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浜田純一・田島泰彦・桂 敬一編著『新訂
新聞学(第4版)』 島田三喜雄 |
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水島朝穂『時代を読む
新聞を読んで1997−2008』
小鷲 順造 |
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インターネットが爆発的な普及を始める、ちょうど前夜にあたる時期であり、また日本国憲法施行から半世紀の年である。12分30秒の枠のなかで、著者は何をしゃべってもよい。ただし素材は、担当週の新聞に書かれていること。それだけを条件に、著者は当日早朝から、一週間分の新聞切り抜きの山と格闘しつづけてきた。放送開始から08年10月下旬まで、41回分の原稿を本書は収めている。 第1回のテーマは、「ペルー日本大使館公邸人質事件」「脳死を人の死とする法案」「憲法施行50年目の憲法論議」。41回目のテーマは、「新聞と総理大臣の一日」(=麻生首相の「夜の顔」を追う新聞)、「金融危機、そして消費税増税」(=国民生活の危機をよそに、解散を先延ばすだけの政治)、最後は海上自衛隊特別警備隊が養成過程のなかで、「訓練」の名目で隊員を暴行、死亡させた「はなむけ」事件。 出来事や事件、社会の動きの背後・背景を見通す著者独自の情報や視点が、整理して収められている。日本国憲法の視点から「いま」を深く理解し、「明日」を的確に読み、展望していくために駆使したい、使える「近過去」の素材集でもある。
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池尾伸一著『ルポ 米国発ブログ革命』
隅井 孝雄 |
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今年2月に発行を止めた「ロッキーマウンテン・ニュース」紙の記者たちに密着したレポートだが、「新聞がなくなれば誰が権力を監視するのか」という記者の言葉が耳に残った。本書はこうしたアメリカの状況を踏まえながら、個人発のメディア「ブログ」が力を持ってきていることを克明にルポ。70〜80万人のビジターがいる「デイリーコス」。9・11の時、少数者の意見をと始めたが、全米ブロガーのコンベンションを主催、有力政治家も参加するメジャーな存在になった。司法長官解任に至ったブログ調査報道が賞に輝いたこともある。 またNPOの形態で地域を根城にするブログも輩出している。いずれも一般市民の寄せる情報との連動がカギだ。 アメリカ国内で発信するブログ「博訊」が中国の言論に風穴を開けつつあるのも興味ぶかい。ブログ情報には不確かさがまとわりつく。それを克服するため、リンクの倫理、透明性の倫理、訂正の倫理が紹介されているのが印象に残った。 第3章にアメリカの新聞の現状が報告されている。ニューヨークタイムスなどの有力誌も、ウェッブページを強化して新しい方向を模索している。
紙とネットに分離するジャーナリズムは今後どうなるか、全貌をつかむ取材を丹念に積み重ねた好著だ。 |
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雑誌『世界』の対談「新しい経済学は可能か」 荒屋敷 宏 |
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ロック音楽の愛好者とジャーナリストには、反骨の点で共通したものがある。『文学界』7月号(文芸春秋)でモブ・ノリオ氏は、忌野清志郎氏を追悼するメディアが、清志郎作詞・作曲の歌「軽薄なジャーナリスト」に触れなかったことに怒り、「日本のジャーナリストに清志郎ファンが一人もいないなんて、幾ら何でも、そんな馬鹿なことがあってたまるか」と憤る。清志郎氏は、反骨精神を失った軽薄なジャーナリズムを歌で批判していたのである。 反骨精神の発露でいえば、『世界』(岩波書店)4月号から7月号で4回連載された経済学者の宇沢弘文氏と経済評論家の内橋克人氏の対談「新しい経済学は可能か」は、読み応えがあった。第3回の対談(6月号)で内橋氏は、日本で「なぜ今日の破綻、マネー資本主義の暴走に、『学』の側から歯止めをかけることができなかったのか」と問うた。 宇沢氏は「いちばん厳しい形でパックス・アメリカーナの体制に組み込まれたのが日本だったと思います。日本の官僚を徹底的にパックス・アメリカーナの思想に染める。それは、ありとあらゆる分野で行なわれたんですね」と述べ、「市場原理主義の流れに巻き込まれ、人間本来の理性、知性、そして感性を失って、人生の最大の目的はただひたすら儲けることという、まさに餓鬼道に堕ちてしまった大学人が少なくありません」と弁明した。 宇沢氏は、「出版・ジャーナリズムにかかわっている方たちの勇気ある発言、私はそこに光があると思っているのです」という。一方で、「パックス・アメリカーナは、そこを意識して、出版・ジャーナリズムの息の根を止めようという大きな動きがある。特に日本に対して」と注意を喚起する。出版社が株主に配慮し、総合誌の休刊となった側面もあることを佐野眞一氏(『世界』5月号)も指摘していた。株主資本主義が、日本のジャーナリズムを危機に陥れている。勇気ある発言が求められている。
(JCJ機関紙2009年6月25日号より) |
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半田 滋『「戦地」派遣 変わる自衛隊』 水島朝穂(早稲田大学教授) |
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内橋克人著『共生経済が始まる 世界恐慌を生き抜く道』
石埼一二 |
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■朝日新聞出版 1500円 |
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原寿雄『ジャーナリズムの可能性』 桂 敬一 |
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小熊英二・姜尚中編『在日一世の記憶』 鈴木 耕(編集者) |
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佐野眞一『沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史』 新謝花直美(沖縄タイムス) |
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斎藤光政『在日米軍最前線 軍事列島日本』 新原昭治(国際問題研究者) |
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斎藤貴男『メディア@偽装』 守屋龍一 |
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森達也『死刑』 インタビュー 吉田 悦子 |
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吉田 私は、JCJ賞授賞式の会場で『死刑』を購入して一気に読了しました。森さんの受賞スピーチをうかがって、硬軟自在というか、意外とお茶目な方なんだなあと思いました。 |
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相沢幸悦監修日米金融比較研究会著 石埼一二 |
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なぜ、こんなことになったのか。現代資本主義が「ルールなき資本主義」「カジノ資本主義」と言われるようになって久しいが、証券化、グローバル化で無秩序に膨張した投機マネーが、遂に実体経済に深刻なダメージを与えるところにまできたといえるだろう。 経済問題になじみの薄い人も、この本を読めば新聞の経済記事を理解しやすくなるだろう。そのうえで内需を拡大するとともに、アジア諸国との協力を重視する日本経済の発展の道について議論すれば、経済への理解が深まるだろう。 |
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菅原 秀『ドイツはなぜ和解を求めるのか 謝罪と戦後補償への歩み』 過去と向き合う人びとの生の声が 日本の歴史認識の歪みを告発する 走尾正敬(武蔵野大学教授) |
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■同友館 1800円 |
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松橋隆司『宝の海を取り戻せ 諫早湾干拓と有明海の未来』 宇野木早苗(日本海洋学会名誉会員) |
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■新日本出版社 1600円 |
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湯浅 誠『反貧困 ―― 「すべり台社会」からの脱出』 水島宏明 |
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占領期の朝日新聞と戦争責任 村山長挙と緒方竹虎 今西光男 前坂俊之 |
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「心」が支配される日 斎藤貴男 競争万能の管理社会の中で人間の尊厳と自由を守る道を探る 山口二郎 |
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同盟変革 日米軍事体制の近未来 松尾高志 グローバルな同盟へ変質「日米安保」の時代を過ぎて 丸山重威 |
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