2009年10月3日

「教育に下限なし 発達に上限なし」、触れ合い教育の実践を語る
教育ジャーナリスト海川史博さん、例会で講演

道教委の社説授業調査に異論も相次ぐ

 JCJ北海道支部は、10月例会「特別支援学校の光と影」を10月3日、札幌市北区の北海道クリスチャンセンターで開いた。講師はJCJ北海道支部会員で特別支援学校の寄宿舎指導員を退職し、教育ジャーナリストとして再出発した旭川市在住の海川史博さん。会員を含む19人が参加した。

 海川さんは中学時代にいじめられた経験を紹介。集団リンチや給食での嫌がらせを受けたことに担任は応えてくれなかったが、いじめていた生徒の一人と心を通わせ、彼が「お前はいいやつだ」といじめ仲間をも説得。「本当に救われた」と、フリースクールに発展する契機になったことを述懐した。

 東京での大学時代に関わったフリースクールの経験では、19歳の引きこもりの男性が、家族との会話がなくバー勤めの母親の高額な服を切り裂き、六本木から横浜のアパートまで歩いて助けを求めてきたエピソードを紹介。三者でとことん話し合い、ついには大検のテストを受けるまでになった感動を熱っぽく話した。

 2年半勤めた私立高校の講師時代には、授業に興味のない生徒に専門の英語に外国映画の鑑賞を採り入れ、耳に残った単語をカタカナで書き取らせたところ、聞き取りレベルの高さを再発見。生徒の目の色が変わったという。教育現場は超多忙だが、教育研究集会で発表する教師は寸暇を惜しんで準備している。マスメディアには「組合運動」というレッテルを貼ることなく、教研集会の実践内容を知らせる努力をお願いしたいと希望を述べた。

 特別支援学校(2007年の学校教育法改正で盲学校、聾学校、養護学校を統合改称)での体験では、東京都立七生養護学校の「こころとからだの学習」をめぐる裁判で、都議が「性教育の不当な支配だ」と介入した事件に触れ、知的障がいのある子は性的傷害や虐待を受けやすく、その子にあった性教育は必要だし実践してきたと、メッセージを発信した。

 海川さんは、北海道を基盤に教育ジャーナリストとして新たなスタートを切る。JCJ北海道としても支援の輪を広げてゆきたい。

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